腸チフスワクチン

当院では海外渡航者に対する腸チフスワクチンの接種を行っています。
腸チフスとは
腸チフスは南アジア、東および東南アジア、アフリカ、カリブ海諸島、中南米などで流行しており、汚染された水や食物を摂取することで起こります。
感染すると、発熱、頭痛、倦怠感、食欲不振、肝脾腫、発疹が1ヵ月続くことがあります。重篤な合併症の腸出血や腸穿孔では命にかかわることがあります。
感染するリスクが高い地域への旅行者は腸チフスワクチンの接種が推奨されています。
ワクチンは、接種者の50~80%で予防効果がみられます。3年経つと再接種が必要です。
以下のページもご参照ください。
厚生労働省検疫所FORTH「腸チフス、パラチフス」
日本旅行医学会「腸チフス」
腸チフスワクチンについて
使用ワクチン:Typhim Vi(Sanofi Pasteur製)
0.5 mLの用量を1回筋肉内接種します。
接種後約2週間で効果が発現し、1回の接種で約3年の予防効果があります。
2歳以上の方を対象に接種が可能です。
ワクチンの安全性と副作用
頭痛(16~20%)や注射部位の反応(7%)などが起こる場合があります。ワクチンを接種してはいけないのは、過去に腸チフスワクチンで重度の局所反応や全身性反応を起こした場合と発熱している患者です。
注意事項
国内で承認されている腸チフスワクチンがないため、輸入ワクチンを使用します。輸入ワクチンのため、副反応が生じた時は国の救済措置、補償が適応されませんが輸入商社が提供する輸入ワクチン補償制度を利用できます。制度の利用には、裁判で輸入ワクチン接種による被害であることが認められる必要があります。輸入ワクチン補償制度以外は当院では補償できません。
料金
ワクチンの種類 | 料金 |
輸入腸チフスワクチン | 11,000円 |
お支払い方法
現金 or クレジットカード or 会社に請求書を送付
ご予約方法
▲母子手帳をお持ちの方はお手元にご準備の上、こちらよりご予約ください。