麻疹
2023年5月、2024年3月と日本国内で麻疹の感染が相次ぎ話題になっています。
麻疹は感染力が極めて強く、まれに重症化したり死亡したりする場合もあります。
基本再生産数(感染力)は、新型コロナが2-3に対して、麻疹は12-18とも言われています。
空気感染をおこすため、免疫がない場合、感染者と同じ室内にいただけでほぼ確実に感染するとされています。
感染すると約10日後に発熱、咳、鼻水といった風邪症状が現れます。その後、体に発疹が出現します。肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
また、10万人に1人程度、感染から数年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる脳炎を発症することもあります。
新型コロナウイルス感染症の規制緩和に伴い、海外から持ち込まれているものと考えられます。
麻疹に対する特効薬はありませんが、ワクチンによって感染を防ぐことができます。
生まれてから2回麻疹ワクチンを接種していれば、基本的には麻疹に十分な免疫を持つことができます。
大人の方で自分のワクチン接種状況が分からない場合は抗体検査をすることをお勧めします。
そして抗体がない場合はワクチンを接種しましょう。
小児の方で麻しんの定期接種をしていない場合は速やかに接種することをお勧めします。
※麻疹の定期接種・・・1回目:生後12月から24月 2回目:5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間
自分のためだけでなく、家族や周りの人にうつさないためにも麻疹の免疫について確認しましょう。
参考: 麻しんについて(厚生労働省)
抗体検査にはご予約は必要ありません。直接受付までお越しください。
ワクチンは予約制となっております。お電話かお問い合わせフォームよりご予約ください。
麻疹抗体検査 | 3,300円 |
MRワクチン | 9,350円 |