髄膜炎菌ワクチン

当院では海外渡航者に対する髄膜炎菌ワクチンの接種を行っています。

髄膜炎菌性髄膜炎とは

髄膜炎菌性髄膜炎はアフリカ中央部に多発し、特に髄膜炎ベルト地帯と呼ばれる地域が危険です。
乾季(12月-6月)に流行がみられます。
患者の咳やくしゃみで生じた飛沫が気道に入り、血中から髄膜に達して感染します。
1-14日の潜伏期間の後に、頭痛、発熱と、首を動かしにくくなる硬直が起こり、精神状態が変化することがあります。治療しなければ死に至ります。
感染するリスクが高い地域への旅行者は髄膜炎菌ワクチンの接種が推奨されています。
また、米国留学の際やイギリスなどで寮生活を送る場合に接種を求められることがあります。

引用:FORTH「髄膜炎菌性髄膜炎」

以下のページもご参照ください。

厚生労働省検疫所FORTH「髄膜炎菌性髄膜炎」
NIID 国立感染症研究所「髄膜炎菌ワクチンについて」

髄膜炎菌ワクチンについて

使用ワクチン:Nimenrix(Pfizer製)
0.5 mLの用量を1回筋肉内接種します。
髄膜炎菌のA、C、Y、W-135群に対する4価のワクチン(ACWY/MCV4)です。
接種後7-10日で効果が発現し、1回の接種で約5年の予防効果があります。
2歳以上55歳以下の方を対象に接種が可能です。
米国では、感染リスクが高い10代後半から20代の感染予防のために定期接種となっており、11〜12歳に1回、さらに16歳で追加接種を受けることが推奨されています。

ワクチンの安全性と副作用
接種部位の痛み・筋肉痛・倦怠感・頭痛などが起こる場合があります。ワクチンを接種してはいけないのは、過去に髄膜炎菌ワクチンで重度の局所反応や全身性反応を起こした場合と発熱している患者です。

注意事項
国内で承認されている髄膜炎菌ワクチンが手に入りにくいため、輸入ワクチンを使用します。輸入ワクチンのため、副反応が生じた時は国の救済措置、補償が適応されませんが輸入商社が提供する輸入ワクチン補償制度を利用できます。制度の利用には、裁判で輸入ワクチン接種による被害であることが認められる必要があります。輸入ワクチン補償制度以外は当院では補償できません。

料金

ワクチンの種類料金
髄膜炎菌ワクチン19,800円
接種1回あたりの税込価格です。

お支払い方法

現金 or クレジットカード or 会社に請求書を送付

ご予約方法

海外渡航用ワクチン予約フォーム

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