マラロン(マラリア予防薬)
当院ではマラリア予防薬であるマラロンを処方しています。
マラリアとは
マラリアは、メスのハマダラカに刺されることによりうつる寄生虫感染症です。
感染すると、発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感などのインフルエンザ様の症状を発症します。
重症の場合は、痙攣、精神錯乱、腎不全、急性呼吸促迫症候群(ARDS)、昏睡などの症状を起こし、死亡することもあります。
これらの症状は、感染後早ければ7日後(通常は14日後)に現れ、遅い場合は数ヶ月以上経ってから現れることもあります。
流行地域
アジア、オセアニア、アフリカおよび中南米の熱帯・亜熱帯地域で流行しています。
中でもサハラ以南アフリカやオセアニア(特にパプアニューギニア)で感染リスクが高いとされています。
出典:米国CDC HP
コンゴ民主共和国、ナイジェリア、ウガンダ、モザンビーク、コートジボワールなど、上記国に渡航される場合はマラリア予防薬の内服を強くお勧めします。
マラロン(マラリア予防薬)について
マラリア予防薬には、マラロン配合錠、メファキン、ビブラマイシンなどがあります。
メファキンは不安、不眠など精神障害の副作用が多く、不整脈がある人は使用できません。また、メファキン耐性のマラリアが流行している地域もあります。
ビブラマイシンは副作用で光線過敏症(皮膚に日焼けが起きやすくる)や吐き気・嘔吐・食道潰瘍など(胃腸の障害)が起こる場合があります。
そのため、当院では副反応が少なく、世界中で広く使用されているマラロン配合錠を処方しています。
副作用は胃のもたれ感などの胃腸症状、咳などがありますが軽微です。
渡航の1~2日前から内服を始め、滞在中は毎日決まった時間に服用し、流行地を離れてからも7日間は毎日服用します。
成人(15歳以上) | マラロン配合錠 1日1回1錠 |
小児(11-20kg) | マラロン小児用配合錠 1日1回1錠 |
小児(21-30kg) | マラロン小児用配合錠 1日1回2錠 |
小児(31-40kg) | マラロン小児用配合錠 1日1回3錠 |
小児(41kg-) | マラロン配合錠 1日1回1錠 |
料金
1錠あたりの税込価格です。当院では薬剤料金のみで処方可能です。別途、診察料金はいただいておりません。
マラロン配合錠 | 880円 |
マラロン小児用配合錠 | 440円 |
予約方法
お電話(0561-74-1551)またはお問い合わせフォームよりご予約ください。
LINEでオンライン診療も行っています。日本全国どこへでもマラロンを郵送いたします。(※送料、システム利用料がかかります。院内処方のため処方箋の送付は行いません。)
オンライン診療後、薬を自宅へお届けするまで2日かかります。