高山病予防薬 ダイアモックス

当院では高山病予防薬、ダイアモックスの処方を行っています。

高山病とは

高所では気圧が下がり空気が薄くなります。体がそのような環境に慣れることができず、頭痛や吐き気などの症状がみられるのが高山病です。ひどい場合には死に至ることもあります。

高山病は、標高2,000mを超えると起こる可能性があります。

富士山(富士スバルライン五合目 : 2300m、山頂 : 3776m)や日本アルプス(南アルプス北岳 : 3193m、南アルプス間ノ岳,北アルプス奥穂高岳 : 3190m)でも起こります。また、海外旅行で人気の都市(ペルーのクスコ : 3326m、ボリビアのラパス : 3660m、チベットのラサ : 3810m など)へ飛行機で直接行く場合、突然の変化に体が慣れにくいため特に注意が必要です。

高山病は山酔いacute mountain sickness (AMS)、高地脳浮腫high-altitude cerebral edema (HACE)、高地肺水腫high-altitude pulmonary edema (HAPE)の3つに分けられます。

山酔いは一番よく見られる症状で、頭痛、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、めまい、眠れないなどの症状が現れます。
高地脳浮腫は山酔いの症状に加えて、考えがまとまらなくなり、まっすぐ歩けなくなります。
高地肺水腫は息切れや安静にしていても呼吸が苦しくなります。

高山病のかかりやすさは生まれつきのもので、個人による差が大きいと言われております。

日本旅行医学会サイト厚生労働省FORTHサイトもご覧ください。

治療

高山病の予防や治療に用いられる薬として、ダイアモックスがあります。

ダイアモックスを服用すると血液が酸性となるため呼吸が刺激されて増加し、その結果高地に順応することができます。

高地に到着する前日から1/2錠(125mg)を1日2回服用します。ダイアモックスを服用していても高山病を発症してしまった場合、倍量にして1錠(250mg)を1日2回服用します。頭痛薬や吐き気止めと併用してもかまいません。

到着前日
(24時間前)
到着1日目到着2日目到着3日目到着4日目
朝 0.5錠
夕 0.5錠
朝 0.5錠
夕 0.5錠
朝 0.5錠
夕 0.5錠
朝 0.5錠
夕 0.5錠
予防薬としては不要
高山病を発症した場合、その時点から1回1錠、1日2回に切り替える。

高山病予防薬について

リスク:サルファ剤にアレルギーのある方は服用できません。
副作用:四肢のしびれ、頻尿、アレルギー反応が見られることがあります。
ダイアモックスは承認医薬品ですが、高山病予防を目的とした使用は保険適応外です。また、高山病予防を効能・効果とした、同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。

料金

ダイアモックス 1錠330円(税込) ※別途の診察料は頂いておりません

受診

受診予約は必要ありません。

診療時間内に受付までお越しいただき、高山病の薬希望とお伝えください。

オンライン診療も行っています。

オンライン診療

当院ではLINEドクターを活用したオンライン診療を行っています。 新たにアプリのインストールはせずにスマートフォン版LINEでLINEドクターを利用できます。 対象 初診また…